OSEKオペレーティングシステムの重要な特性はアラームの精度です。つまり、この精度が結果として生じる割り込み負荷に影響するからです。OSEKオペレーティングシステムのアラームメカニズムは、ソフトウェアまたはハードウェアのタイマーによってインクリメントされるカウンターをベースとしています。カウンターがあらかじめ設定されているアラームの値になると、あらかじめ設定されている動作が実行されます。このようなタイマーの時間分解能は、通常1msです。
1msよりも高い精度の時間分解能が必要な場合、その精度を実現したosCAN High resolution Timerメカニズムをご利用いただけます。マイクロ秒の分解能が可能であるかどうかは、使用するコントローラによって異なります。
osCANオペレーティングシステムのHigh Resolution Timerを使用すると、より低いシステム割り込み負荷で高精度のアラームを実現することができます。割り込みは、アラームの満了時間になった場合のみトリガーされます。
アラーム時間の精度は、ハードウェアのタイマーの分解能およびクロック周波数によってのみ左右されます。その精度の範囲は100nsから100μsで、マイクロコントローラに依存します。
複数の連続するアラームの処理が集中するような場合、タイマー割り込みの最小間隔を定義することによってそれを制御することができます。これにより、割り込み負荷を低減します。複数のアラームがほぼ同時に満了する場合に特に有効です。
High Resolution Timerは、高精度のタイマーを必要とするが割り込み負荷の増加に耐えることができないアプリケーションのために設計されています。
High Resolution Timerは、フリーランニングタイマーを搭載するマイクロコントローラで使用することができます。このタイマーは、タイマーの値がユーザー定義可能な比較値と一致した場合(コンペアマッチ)、割り込みをトリガーできなければなりません。ハードウェアタイマーを操作するクロックスピードは、必要な精度レベルに達成するように調整可能である必要があります。
High Resolution Timerは、OILコンフィギュレータを使用して設定されます。このツールを使用して、マイクロコントローラのクロック周波数と、ハードウェアのタイマーのプリスケーラを指定することができます。
詳しい情報は、データシート(PDF)をご覧ください。